ゴールデン*FISH

2002年5月11日
病院にいこうとしていたら、
金魚の夢にうなされて、起きたのが10時だった。
金魚は私の部屋のベランダで
火鉢やバケツや水槽、いたるところに入っていて、
ものすごい食欲旺盛だった。
間違えて、餌を箱ごと流し込んでしまい、
慌ててスプーンで掬い上げた。
ふと足元を見ると小皿が置いてあって、
中にまだ色のついていない
小さな金魚が干からびそうになっていた。
ああ、まだ大丈夫かもしれないと思い、
スプーンで水槽の水を掬って、小皿に流し込んだ。
流し込むのに夢中になりすぎて、
スプーンのヘリで金魚のうろこを引っかいてしまった。
そうしたら皮がつるんとむけて、
金魚はむきえびになった。むきえびのまま泳いでいる。
これは大きくなったら何になるんだろうと、
一瞬だけ、龍になったらいいと思った。
そうしたらむきえびは緑色の小さな龍になった。

10時。

悪夢でもよい夢でもない。
でも正夢にはならないでくれ。

私は小さいころから生き物が大好きだった。
幼稚園から帰ってきて、母親が玄関を開けても
私は一向に入ってこない。
庭の虫に気を取られ、しゃがみこんでいるからだ。
そして金魚にはいっそうの興味を持っていて、
図書館の金魚に関する本は何度も繰り返し借りた。
金魚の名前あてゲームで私に勝てる家族はいなかった。
そんな私が、金魚を今飼っていない。
これは私の人生で、奇異な時期かもしれない。
就職活動をしている間、気づいたら金魚はいなくなっていた。
新しい金魚を連れてくる余裕もなかった。
だから、こんな夢をみたのだ。きっと。

今日は伊勢丹の屋上に、金魚を見に行こうと思う。




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