遺跡を掘る

2010年1月8日 日常
もしかして、残っているかな。

半分冗談で探したら、ちゃんと出てきた。

私が一番素直になれる場所。


古いテレビみたいに何回か叩いてみたら、

どうやらまだちゃんと動くみたい。


ここを離れている間に、

ブラジル行く気になって、体調崩して取りやめになって、

勢いづいて会社を辞めて、結婚した。

まさか自分が結婚するとは思わなかった。

あの会社、いい会社だった。

辞めてよかったのか、今でも時々考える。

いまだに、会社の夢を見て目が覚めることもある。

わからない。

でも、どんな道を選んでも、

結局、過去は美しく見えるものなんだっけか。


過去には感謝を、未来に夢を。

あぁ、ここは私のサンクチュアリ。



リリー

2004年2月3日 日常
リリーさんは、日記が嫌いだと書いていた。

知らないところで自分の事を書かれているなんて、気持ち悪い。

リリーさんは、テレビに出たり、文を書いたり、
絵を描いたりするので、色々な人に知られている。

本来なら、こんなところに
無断で誰かの名前を載せてはいけないのだろうけれど、
リリーさんの名前は芸名だから、いいのだろう。と信じてみる。

「今日も浜崎あゆみさんは可愛かった」

と誰かが日記に書くような感じで、私もリリーさんを書いてみる。

「今日もリリーさんのコラムは面白かった」

リリー・フランキー。

distance

2004年2月1日 日常
まったく触れ合ってない心というのが、
なるほど、この世には存在するものだ。

TVのフットボール試合に釘付けの彼と、
他人の家なのに、自宅の一人部屋のようにソファに寄りかかる彼女。

会話はあるけれど、そこには下心のかけらも見つけられない。
彼女はフットボールについて2,3の質問をし、
彼はテキスト通りのパーフェクトな答えを返す。

彼女は、彼がパーフェクトな答えを出す事を知っている。
(彼女はフットボールに関して無知であるので、
彼の答えが即ち100%なのだ)
だから、聞いただけ。
それで彼女の小さな知的好奇心の泡はプチンとはじけ、
また穏やかで平らな水辺が戻ってくる。

これは幸せなのか、無なのか、
それとも、もの凄く何かを失っている段階なのか、
彼女はベッドの中で考える。

心臓の辺りに、真水がひたひたと溢れてくる。
しょっぱくも甘くもなく、からっぽですら無い。

隣で眠る彼の胸から同じように、色も味も無い真水が流れ出て、
少し窒息しそうな苦しさを感じて、
どこかで安心しながら彼女もようやく眠る。

明日の朝起きたら、
真水が砂糖水になっていてもいいのに、神様。

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