もしかして、残っているかな。
半分冗談で探したら、ちゃんと出てきた。
私が一番素直になれる場所。
古いテレビみたいに何回か叩いてみたら、
どうやらまだちゃんと動くみたい。
ここを離れている間に、
ブラジル行く気になって、体調崩して取りやめになって、
勢いづいて会社を辞めて、結婚した。
まさか自分が結婚するとは思わなかった。
あの会社、いい会社だった。
辞めてよかったのか、今でも時々考える。
いまだに、会社の夢を見て目が覚めることもある。
わからない。
でも、どんな道を選んでも、
結局、過去は美しく見えるものなんだっけか。
過去には感謝を、未来に夢を。
あぁ、ここは私のサンクチュアリ。
半分冗談で探したら、ちゃんと出てきた。
私が一番素直になれる場所。
古いテレビみたいに何回か叩いてみたら、
どうやらまだちゃんと動くみたい。
ここを離れている間に、
ブラジル行く気になって、体調崩して取りやめになって、
勢いづいて会社を辞めて、結婚した。
まさか自分が結婚するとは思わなかった。
あの会社、いい会社だった。
辞めてよかったのか、今でも時々考える。
いまだに、会社の夢を見て目が覚めることもある。
わからない。
でも、どんな道を選んでも、
結局、過去は美しく見えるものなんだっけか。
過去には感謝を、未来に夢を。
あぁ、ここは私のサンクチュアリ。
リリーさんは、日記が嫌いだと書いていた。
知らないところで自分の事を書かれているなんて、気持ち悪い。
リリーさんは、テレビに出たり、文を書いたり、
絵を描いたりするので、色々な人に知られている。
本来なら、こんなところに
無断で誰かの名前を載せてはいけないのだろうけれど、
リリーさんの名前は芸名だから、いいのだろう。と信じてみる。
「今日も浜崎あゆみさんは可愛かった」
と誰かが日記に書くような感じで、私もリリーさんを書いてみる。
「今日もリリーさんのコラムは面白かった」
リリー・フランキー。
知らないところで自分の事を書かれているなんて、気持ち悪い。
リリーさんは、テレビに出たり、文を書いたり、
絵を描いたりするので、色々な人に知られている。
本来なら、こんなところに
無断で誰かの名前を載せてはいけないのだろうけれど、
リリーさんの名前は芸名だから、いいのだろう。と信じてみる。
「今日も浜崎あゆみさんは可愛かった」
と誰かが日記に書くような感じで、私もリリーさんを書いてみる。
「今日もリリーさんのコラムは面白かった」
リリー・フランキー。
まったく触れ合ってない心というのが、
なるほど、この世には存在するものだ。
TVのフットボール試合に釘付けの彼と、
他人の家なのに、自宅の一人部屋のようにソファに寄りかかる彼女。
会話はあるけれど、そこには下心のかけらも見つけられない。
彼女はフットボールについて2,3の質問をし、
彼はテキスト通りのパーフェクトな答えを返す。
彼女は、彼がパーフェクトな答えを出す事を知っている。
(彼女はフットボールに関して無知であるので、
彼の答えが即ち100%なのだ)
だから、聞いただけ。
それで彼女の小さな知的好奇心の泡はプチンとはじけ、
また穏やかで平らな水辺が戻ってくる。
これは幸せなのか、無なのか、
それとも、もの凄く何かを失っている段階なのか、
彼女はベッドの中で考える。
心臓の辺りに、真水がひたひたと溢れてくる。
しょっぱくも甘くもなく、からっぽですら無い。
隣で眠る彼の胸から同じように、色も味も無い真水が流れ出て、
少し窒息しそうな苦しさを感じて、
どこかで安心しながら彼女もようやく眠る。
明日の朝起きたら、
真水が砂糖水になっていてもいいのに、神様。
なるほど、この世には存在するものだ。
TVのフットボール試合に釘付けの彼と、
他人の家なのに、自宅の一人部屋のようにソファに寄りかかる彼女。
会話はあるけれど、そこには下心のかけらも見つけられない。
彼女はフットボールについて2,3の質問をし、
彼はテキスト通りのパーフェクトな答えを返す。
彼女は、彼がパーフェクトな答えを出す事を知っている。
(彼女はフットボールに関して無知であるので、
彼の答えが即ち100%なのだ)
だから、聞いただけ。
それで彼女の小さな知的好奇心の泡はプチンとはじけ、
また穏やかで平らな水辺が戻ってくる。
これは幸せなのか、無なのか、
それとも、もの凄く何かを失っている段階なのか、
彼女はベッドの中で考える。
心臓の辺りに、真水がひたひたと溢れてくる。
しょっぱくも甘くもなく、からっぽですら無い。
隣で眠る彼の胸から同じように、色も味も無い真水が流れ出て、
少し窒息しそうな苦しさを感じて、
どこかで安心しながら彼女もようやく眠る。
明日の朝起きたら、
真水が砂糖水になっていてもいいのに、神様。