これはすでに日記ではなく、雑記帳と化している。

昨日の夜は、予想よりも暖かかった。
大学の友人と、早稲田に芝居を見に行った。
前述の 「トルシエ」
私はサッカーに興味がない人間だ。
4年前のフランスW杯は一戦も見ず、
友人から「非国民!」と言われた。
非国民!!重い言葉だ。
それでも、私は個人競技が好きなんだもの。

でもこれは過去の話となるかもしれない。
「トルシエ」を観て、
どうして世界中がサッカーに熱をあげるのか、
それが伝わってきたから。
私はバックグラウンドがわかると、
対象を愛するようになる。
ただ、理不尽な熱狂が性に合わなかっただけ。

昔は個人競技だって、テレビで観る人間ではなかった。
中学生くらいの頃、
オリンピックに出ることが
国威を示すことにつながることもある
と社会科の先生に言われて、
私は競技よりもその思想のせめぎ合いに面白さを感じた。

高校生のとき、世界陸上で800メートルを走る
そのスタートをぼんやり眺めていた。
私も陸上部で800メートルをやっていた。
世界陸上の選手にとって、
800メートルは楽な競技なんじゃないか?
と感じていた。
でもクローズアップされたある黒人選手のしぐさ、
首を振ったり、首から下げているチャームを握ったり、
それは、地区予選でスタートラインにたつ私と
なんら変わらない緊張した人間の様だった。
大きく息を吸い込み、心拍数を確かめる。
目を閉じて、大丈夫と言い聞かせる。
ああ、今この人の気持ちが痛いほどわかる。
世界陸上の意味をもうひとつ見つけたような感覚。

ブラウン管向こう側で、
国や民族の期待を背負って頑張る選手達。
移民の子供や、黒人の子供もいる。
貧困の中で、絶対強くなってやると
歯を食いしばって這上ってきた人もいる。
そして、世界一を目指す。
思えば、私は世界一なんて目指したことあっただろうか。

はてはて。
今年はテレビに釘付けかもしれません。


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