2002年11月9日
映画は大嫌いだった。
本以外、テレビもラジオも嫌いだった。
スイッチすら触れずにいたもの。

でも、就職活動を始めた頃から、
時間がぽっかり空いたときに映画館に入るようになった。

レンタル屋で、プリペイドカードを買うようになった。

今日は「カンダハール」

雲ひとつない空から、舞い落ちる義足のパラシュートと、
一目散に向かっていく、片足を失った人々と。
フィクションというブルカも通り抜ける情景。

昔読んだ、地雷の説明を思い出した。

地雷の役目は、足だけを吹き飛ばすこと。
生きているけれど戦力にならない人間を創出すること。
こんな計算を、誰が最初に思いついたんだろう。

アフガンに強制送還させられる生徒達に先生が言った。

帰ったら、家から一歩も出ることはできません。
きっと、世界の誰かが助けにきてくれる日がきます。
もし誰かが助けてくれなかったら、自分でやるのです。

たとえ塀がどんなに高くとも、そらはもっと高いのです。


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