握手

2002年11月28日
手を握りたいなら、お互い近寄るしかないんだ。


さて。
長年、私を悩ませていた問題。
今も答えは無い。

***
文化と、人権と、どちらが優位に立てるんだ?

日本だったら、人権を取る気がする。
そんな日本人である私には、
インドやバングラディシュの伝統文化が、
時として、人権を無視していることに疑問を感じる。

だけど、そもそも、この「人権 human rights」だって
西洋文化を基にした発想であるゆえ、
この「人権」を受け入れるか、否かは、
その国の文化的思考にそって判断すれば良い。

という前提を認めてしまうと、
インドでの女子遺棄や、セクシャルバイオレンスも
「文化」がそうさせているんだから、しょうがないとしか言えなくなる。

私は所詮、部外者、なのか。

インド国内で、女性の地位向上を唱えるのはおそらく厳しいだろう。
既に男性による社会が成り立っているため、
発言権のある女性自体がレアであり、彼女達の多くも、
その世界でやっていくには、
男性の支持を失うわけにはいかないという現状がある。

もちろん、国連の女性のエンパワメント集会には
世界中の「発言権を奪われた女性達」が集まる。

しかし、それはあくまでも、国連であり、
自国内での集会や運動ではない。

国連は、普遍的なものであるけれど、
やっぱり、国家からみれば、部外者、だ。

伝統文化と、そこに孕んでいるオールドファッションな思想と。

一番ネックなのは、
何をもって、誰の基準で
「オールドファッション」だと言うかだ。

それも結局、価値観の押し付けに過ぎない。

こうやって考えていくと、とりとめがない。

これが私の大学1、2年までの考え方だった。

今は、少し視野を狭めることにした。
自分の立場で出来ること、これをがんばろう。

対抗勢力が出てきたら、
その勢力とぶつかることを楽しもう。

そのコンフリクトの間に生まれる妥協点こそが
今私が求める答えだ。


「顧客のワガママと、我々の技術力。
 この二つがぶつかり合うところに、
最高のルイヴィトン製品が出来上がるのです。」

ルイヴィトンのマネージャーの言葉。


なるほど。

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