winter comes again

2003年11月24日
ひとまず、やらなくてはいけないことをひとつ終え、
一息ついたら、風が吹き抜けた。

コートからでた掌が、
さむいさむいと私にいう。

右手にバッグを持つのは、昔から。

手持ち無沙汰な左手をポケットに突っ込み、
駅の階段を登る。

冬はそこまでやってきていて、
ドアの外で静かに待っている様子は、
行儀の良いおじいさんのようだけれど、
ドアをあけたら最後なのはお互いに分っている。

ドアの外、
行儀よく帽子を取り、肩についた枯葉を落とし、
深く刻まれた厳しい皺に少し手をかけ、
また一つ歳を取ったことを確認する。

冬はそんなふうにやってくる。


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