六本木の真ん中で世界を終わりを語る
2006年3月26日ゆるりとした夜、私の前に座ったその人は「こいつ本結構読むねん」と私の友人に紹介されていた
どんな本が好き?
私はさっきまでの社交上の会話を切り上げ、
身を乗り出して彼にたずねる
日本の小説はほとんど読まないんだ
ここで少しだけがっかり、
そうだなぁ、推理、サスペンス…
ここで私の興味は完全に減退してしまう
…といった分野は読まず、まったく純文学のみです
失いかけた興味が一気に盛り返す
例えばどんな人?
彼は聞いたことの無いアメリカの小説家を何人か挙げた
それはどういうところが気に入って?
私は興味深々でたずねる
ストーリーというよりも、この一文、この感性、という凄く 局所的な部分が気に入ってしまうタイプなんだ
これは、もしかするともしかするかもしれない
日本人だと、村上春樹と三島由紀夫が好きかな
そうそう、その調子
私も村上春樹はとても好き
今度は彼が尋ねる
どの作品が一番好き?
「納屋をやく」かなぁ、あ、「パン屋再襲撃」かもしれない
いずれにしても短編が好きなんだね?
何か、大事な作品を忘れている、違う違う、一番すきなのは
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」!
Bingo!彼は嬉しそうに手を差し出し、私たちは固く握手した
やっぱり?俺もあれが最高だと思う。
私もこれ以上無いくらいの幸せを感じながら、うなづく
あんなパーフェクトワールド見たこと無い
私の最も愛する小説のひとつ
きっと「ノルウェイの森」のように、学校の教科書に載ることはないだろうが、私はやはりこの小説が最も好き
でも、村上春樹の小説で何が一番好きかとたずねて、この小説の名前が出てくることはほとんど無い
だから今晩は最高の気分
しばし、小説の話に盛り上がる私達を、後輩が不思議そうに眺めている
小説ってそんなに面白いですか?
それは、もう。少なくとも私にとっては、人生から小説を奪われたら、きっとあっという間に縮んで消えてしまうだろう、というくらいに。
どんな本が好き?
私はさっきまでの社交上の会話を切り上げ、
身を乗り出して彼にたずねる
日本の小説はほとんど読まないんだ
ここで少しだけがっかり、
そうだなぁ、推理、サスペンス…
ここで私の興味は完全に減退してしまう
…といった分野は読まず、まったく純文学のみです
失いかけた興味が一気に盛り返す
例えばどんな人?
彼は聞いたことの無いアメリカの小説家を何人か挙げた
それはどういうところが気に入って?
私は興味深々でたずねる
ストーリーというよりも、この一文、この感性、という凄く 局所的な部分が気に入ってしまうタイプなんだ
これは、もしかするともしかするかもしれない
日本人だと、村上春樹と三島由紀夫が好きかな
そうそう、その調子
私も村上春樹はとても好き
今度は彼が尋ねる
どの作品が一番好き?
「納屋をやく」かなぁ、あ、「パン屋再襲撃」かもしれない
いずれにしても短編が好きなんだね?
何か、大事な作品を忘れている、違う違う、一番すきなのは
「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」!
Bingo!彼は嬉しそうに手を差し出し、私たちは固く握手した
やっぱり?俺もあれが最高だと思う。
私もこれ以上無いくらいの幸せを感じながら、うなづく
あんなパーフェクトワールド見たこと無い
私の最も愛する小説のひとつ
きっと「ノルウェイの森」のように、学校の教科書に載ることはないだろうが、私はやはりこの小説が最も好き
でも、村上春樹の小説で何が一番好きかとたずねて、この小説の名前が出てくることはほとんど無い
だから今晩は最高の気分
しばし、小説の話に盛り上がる私達を、後輩が不思議そうに眺めている
小説ってそんなに面白いですか?
それは、もう。少なくとも私にとっては、人生から小説を奪われたら、きっとあっという間に縮んで消えてしまうだろう、というくらいに。
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