待ち焦がれる

2006年4月14日
私からは電話しない、
つまらない約束を自分に課してみた

米国出張から戻ってくるのは日曜だと分かっていながら
忘れたふりをして、さも他の用事があったかのような口ぶりで電話をかけたのは先週のこと

この見え透いた演技が見破られないように(何のために?)、
私から電話はかけないことにした

月曜日、火曜日、きっと出張から戻ったばかりで忙しいんだろう
自分に言い聞かせ、恨めしく携帯を置いて眠る

水曜日、木曜日、きっと新人の歓迎会なんかもたて込んでいるんだろう
グラスを持った彼の大きな手を想い出して、悲しくなる

金曜日、今日はかかってくるはずがない、だって金曜日だもの

午前1時半、大学の友人との電話の最中のキャッチホン
友人に、すぐかけなおすから、と言って慌てて回線を切り替える

相変わらずの淡々とした声で、寝てた、と尋ねられた
私はうれしさを堪え切れない声で、さっき帰ってきたばかり、と答える
簡単に仕事の状況を報告し合い、週末の予定について話し、
もう話すことが無くなってしまう
また週末にかけるよ、と言って彼は電話を切った

大変、彼の気軽な口約束が、私の週末の色を変えてしまう

そんなこと、彼は知らないけれど

私は馬鹿みたいに待ち焦がれている

ただそれだけ

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