COLORS

2003年6月29日
大切な友たちと過ごす時間は、とても楽しくて、
極彩色のパッチワークの上で大笑い。

久しぶりに会ったあの人は、どこかすっきりした面持ちで、
一体この数ヶ月どんな日々を連ねてきたのだろう。

私は、会うのが少し怖くて、
ピンク色の香水を一吹、勇気の代わりに吹きつけた。

そんな事もつゆ知らず、
相変わらず、青空のような笑顔を向けたあの人は
やっぱり私の大好きな人。

違うのは、それが赤い恋ではなく、
太陽みたいな、温かい気持ちになったこと。
それでも、時折雨が降る。

誰かの黄色い声が、
雨雲を吹き飛ばしてくれて、
私はまた笑顔で輪に戻ってゆく。

七色のネオンが光る繁華街で、
いつかまたね、と手を振ったとき
腕の緑色のブレスレットが名残惜しそうにシャランと鳴った。

今日の日記

2003年6月22日
「お前、スゴク好きって表現ばっかじゃないか」

と言われて、気付いた。

私、色んなものが、スゴク好き。

へーんなの、私。

本当にすきなんだろうか。


タトタト

2003年5月25日
スーツ姿のお兄さんが、
たったかたったか走っていった。

ぐいん、と風がふいて
気付いたら私もスニーカーの紐を結んでいた。

ぐいん、が欲しくて、
ぐいんを生みたくて、走る。

そよ風は、どこにいくのかナァ。

私の好きな言葉

2003年5月21日
それは、とある会社のCEOが仰った言葉。

世の中に平等なんてものはない。
不平等を嘆く前に、その差を埋める努力をしろ。

私はね、世の中に法的な意味以外に
平等なんてないと思う。
あってたまるか。

平等って何?

難しく考えないでね。

隣の人を見ればわかるでしょ?

ねぇ、顔すら違う人間同士に、
平等って、何?

こんなに努力したのに、
報われないのは何故、と、まだ嘆くつもり?

報われない、と思っている限り、
報われないんだわ、きっと。

だって、この世は平等じゃないんだもの。

そんな世の中に、
「これが最高」なんて基準はハナから無くて。
無いのに、あると思い込んで、
そこをゴールに決めて、走ってきたんでしょ?
走ってきたら、そのゴールは実は蜃気楼で消えてしまって
愕然としてるんでしょ?

誰かが、テープを持って待っててくれると思ってた?

残念。

ゴールで貴方を迎えるのは、貴方自身。

走ってきた自分に、タオルをかけてあげたい、
そう思える走りを続けたい。

ON YOUR MARK!

お金のなる木

2003年5月20日
もしも世の中にお金のなる木があったなら。

勇気のある人、どうかその木を切ってください。

もしも私達の言葉が全て真実となるならば。

沈黙する強さを持つ人、この魔法を解いてください。

私達の世界では

お金のなる木は、とうに枯れて
言葉が真実となった時は過ぎた。

日々、
土を耕し、
日々、
本当のことを伝えるために言葉を重ねる。

それでも、
全てが100%じゃない世界。

だから、私達は明日も生きる。

way

2003年5月14日
迷うってことは、
迷う前より、一歩進んだって事なんだ。

迷った時、思い出す呪文。

そして、道は360度。

深夜急行

2003年5月12日
たとえ、睡眠時間が減ったって
女にはやらなくてはいけないことがある。

マニキュアを塗りなおしたり、
パンツにプレスを入れたり、
明日のピアスを選んだりする。

仕事に何も関係ない部分だけれど、
仕事に大きく影響する部分。

その日一日を、美しく生きること。
それが、続いて、人生というもの。

爪の先まで気持ちが入っていると、
笑う口元まで変わってくる。

キーボードを叩く指先が、乾いたから。

good night and see you again...


HOLIDAY SONG

2003年4月28日
仕事場の空気も
おやすみの日の太陽も
大好きなことに変わりなし。

どちらも好きと言える今が
とても幸せ。

この幸せが続きますようにと、
祈っている瞬間が幸せのピーク。

下る
上る

続く。

誰かの涙

2003年4月20日
六本木ヒルズを通った。

1年前、森ビルの方が誇らしそうに話してくれた。

僕達は、ビルを建てるんじゃない。
六本木に、新しい街をそっくり創り出すんだ。

まっすぐに引かれた道路と左右にそびえるビル。
わぁ、と声を上げて見上げる私。

隣で、友人が口を割った。

俺の友達は、この街のために立退きさせられたよ。

ふと、別の森ビルの方を思い出した。

長年住んでた場所にノコノコいってね、
どいてください、って言うの。
頭下げたって、お金積んだって、
そんなものいらないって怒鳴られて。
あなた、そんな仕事出来るの?したいと思うの?


したい、です。私は彼女に答えた。

誰かに涙を流させる代わりに、
必ず誰かを幸せにしてみせる。

そして、泣いた人にも、
もう一度笑顔を連れてくる。

現状に満ち足りないから、動きたいんだ。
だけど、誰にもぶつからずに動き回ることは、出来ない。

一生懸命ぶつかりあって、
その先に見えるものを、一緒に掴めたら。

CHICAGO

2003年4月19日

およそ1年ぶりに、東銀座へ戻ってきた。

背中にADK
左手にエントリーシートを書いてたTULLY’S

シカゴを観に、戻ってきたのだ。

口に入れると、にじみ出てくるバターの甘さ。
ますます喉がかわく、コーラ。

そして、シカゴ。

土曜の午後。

She loves…

2003年3月31日
部屋を片付けていたら、
私の部屋を構成している成分が判った。

くつとバッグと洋服と小説。

この4元素の収納場所を改めて考えなくちゃと
部屋の真ん中で唸った。

いいや、わからないわ。放棄。

久しぶりの小説を手に取る。

なつかしきかな、山田詠美。

確か彼女の小説の中に、
制服の靴下の中にこっそり金色のアンクレットを
しているシチュエーションが描かれていたっけ。
私はそれをとても、かっこいいと想った。

たった一人のためにしか見せないアンクレット。
私もいつか、そんな女性になりたい、と、
思ったのは高校1年生の頃だったっけ。

想いは、村上春樹へ。

確か彼の小説の中で、
シャワーの時にもひとつだけアクセサリーを
外さない女の子がでてきたような。

「それってとてもセクシーでしょ?」

きっと彼女はとてもセクシーだ。

小説の中の女の子は、皆素直だ。
美しく生きることに貪欲で、
私はそんな彼女達を字面で追いながら
自分の生き様を重ねてきたように思う。

そして今、部屋に並んでいる靴とバッグと洋服と小説。

私は、靴が大好き。
昔も書いた気がするけれど。

靴は脱いだ時にこそ、美しいものが好き。

だから、靴屋で棚に行儀よく並んだ靴たちを眺めているだけでも、
なんだか恍惚としてしまう。

そこに、手に入れた人だけがつけることの出来る
皺が刻まれ、靴はより味を濃くする。


さりとて、現時点の問題は…


これらをどこに収容するか、だわね。

she loves... but xxx

ピース

2003年3月30日
良い天気。

味もわからない鼻を抱えながら
遅い朝食をとっていた。

味がしない。美味しくない。
残しちゃおうかな。
流しにフレークを流す自分を思い浮かべていた。

そこに、サンジャポから流れるイラク報道。

流通ルートが混乱していて、
兵士には一日に一食しか届いていないという情報もあります

戦争は日常を壊していく。

兵隊さん。
1日に一食、誰かから届けられる食事を心待ちにするなんて
想像したことあった?

冷蔵庫を開ければ、あるんじゃないの?
キャンプを歩き回れば、バーでピザが食べれるんじゃないの?

どうして、俺は砂漠の真ん中で飢えてるんだろう。
正義なのか利己なのか迷いながら
それでも今はここで戦うしかない。

私は、ただその状況を ひどい と思う。
彼らが何を思っているかよりも、
同じ時間に砂漠で飢えている人がいること。
不安に震えている人がいること。

CNNのカメラに向かって一人の兵士が言った。

戦争なんてしたくない。
だけど、これをやらなきゃ僕は家に帰れないんだ。
ここで戦うことは、家に帰るためのステップなんだ。

お母さんは見ていただろうか。
あなたの息子は、誰かの息子を殺さなければ家に戻れない。

春風邪

2003年3月29日
柔らかい空気に騙されて、かぜをひいた。

霞みがかった頭を無理矢理振って
服をまとってみたが、
エネルギーチャージがゼロだった。

何をしても、意欲がわかない。
なんでかしら。

食事?おみそ汁だけでいいわ。
洋服?無難に黒でまとめておけばいいわ。
鞄?何でも入るデカイやつあったわね。

あぁ、髪が気に食わないわ。
履いていきたい靴がみつからない。

ヘナヘナと腰が砕けて
自分がいっぱいいっぱいなのに気がついた。

あぁ、風邪だコレ・・・。

靄から浮かんできたのはその意識のみ。

本日の一句

「春霞 浮かんでくるのは 本能のみ」

はよ寝ろ、わたし。

チェリーパイ2003

2003年3月28日
私の部屋には、食べかけのチェリーパイがある。
熟した赤いジャムを匂わせながら、
死刑執行の日を待つマリーアントワネットのように
捨てられる日をただひとりで待ち続ける。

チェリーパイには姉妹がいて、
こちらの名前はアプリコットパイという。
アプリコット嬢は、きちんと封がなされたまま
お菓子の棚で食べられる日を心待ちにしている。

私は毎朝、チェリーパイを横目で眺める。

はやく、捨ててよ。

チェリーパイは恨めしそうに私をにらみ返す。

どうしようかしら。

野菜ジュースを飲みながら、私は思案する。

まだ、捨てないわ。

いい加減にしてよ、と泣き喚くチェリーパイ。

恐ろしきかな、ここは法治国家じゃない。

チェリーパイ、次は法治国家に買われるといいね。

泣き笑い

2003年3月27日

ここまできて、やっと
別れるという悲しさが心に滲んだ。

写真を撮ろう。
今を写して、未来で楽しもう。

アンタの将来が楽しみだよと
言いたい仲間ばかりで、泣き笑い。


謝恩会で、幹事がやっぱり泣き笑いの顔で言った。

こんな仲間が、世界中に飛び出していくと思うと
楽しみで仕方ない。

離れたばかりの頃は、きっと慣れなくて
想い出のページばかりめくってしまいそうだけれど、

あの人、今ごろどこで何やってるにしろ、
絶対面白いことやってる事だけは事実なのよ。

そう思える自分と、思わせてくれる仲間がいて幸せだなぁと
真っ白なこぶしを眺めながら歩く、3月の昼どき。


1年前

2003年3月24日
商社を受ける後輩から電話がかかってきて、
もうそんな時期かと驚いた。

ちょうど1年前、私は何をしていたかなぁ

就職活動忙しかったか、と聞かれれば
おそらく他の人に比べたら全然。
という状況だったんだろう。

いつも、コーヒーショップへ行って
小説を読みながらエントリーシートを書いていた。

読書8割、ES2割。
SPIが大好きで、何冊も問題集を買って遊んでいた。

「忙しそう」なポーズを決めて
そのくせ雑誌や小説に埋もれて暮らしていた日々。

大切なのは、自分を掴んで離さないことだと信じていた。
親切な本は、面接官の心理まで教えてくれるけれど、
少なくとも、そんな本を読まなければ相手の気持ちすら推し量れないような人間に育ってきたわけじゃない。

相手の気持ちがグンと分かるようになる魔法があります。

●面接じゃなくて、会話●

そう思って面接室の扉を開くだけ。

そこにいるのは、面接官ではなく人。

それだけです、でも大切なことは全て揃っている。

だれもマニュアルなんか欲しくない。
だれもマニュアルなんかで動いていない。

そこにあるのは、おたがいの心、でしょう?



英語と戦争

2003年3月23日
風がふわりと柔らかい午後、TOEICを受けていた。

つるりとした表面の机の上で、
行儀良く並んだアルファベットを追いかける意識。
集中をさえぎったのは、シュプレヒコールだった。

せんそぉう、はんたぁぁぁい
せんそぉう、はんたぁぁぁい

今は2003年なのに、
国連が平和を守ってくれると信じていたのに、
どうして私が英語のテストを受けているこの午後、
日本の静かな住宅街でこんな声を聞くのだろう。

間延びしたシュプレヒコールは、教室全体を苛立たせた。

それでも、今戦争中なのだ、という気持ちが
ざらついた心の上にドロリと流れ込んできて
尖った部分を平らにしていった。

せんそぉう、はんたぁぁい

耳に突き刺さる声と、途切れた集中力

つまりは、と思考をTOIECから完全に切り離した私は考え始める。

今、あるものは誰かが創りだしたものに過ぎず、
創りだしたものは維持せねば、ならない

信じているだけでは、それは力にならない。

信じて、動く。
動いて、そこからまた、創る。

私達は毎日、レンガを積み上げる修理工のように、
創り続けなければいけない。
それを止めたとき、動き続ける人を非難しても、
その力はとても弱くて、きっと届かない。

ミスターブッシュ。

私の声は、彼に届かない。
それは私が、今止まっているから。

私は、私の視界を頼りに平和を創り続けたい。


shopping in TOKYO

2003年3月20日
「買い物しよう」

今日は、そう決意して、家を出ました。

スプリングコート、謝恩会のドレス、ヒール。

買い物をする楽しさは、想像する楽しさ。

4月、満員電車に乗り込む黒い靴
5月、暖かい空気に揺れるシフォンのブラウス
6月、しんなりと降る雨を受け止めるレインコート

手に紙袋が増えていき、
反比例のように私の足取りは軽くなっていきます。

春風と呼ぶには、まだ少し涼しすぎる風が
ほてった心を冷ましていき、

ほら、買い物は最高の快楽。



go on

2003年3月17日
まっすぐ帰ってきた事がないんだから。

母は苦笑しながら、私を見る。

小さな頃から、私には寄り道癖。

だって、母さん。
世界は未知で溢れているんだから
じっとなんてしていられない。

スノウキャンプが終わるのを見計らって
私は計画的逃亡をした。

きっと好きになる。
そんな予感を孕んだ国へのエアチケット。

そして、

色々なものを担いで出かけた。

捨てたり、拾ったり、繰り返しながら帰ってきた。

また、すこし重くなった自分の体を
めんどくさいなぁと笑いながら、支えてる。

その顔が幸せそうで、

いいんじゃない?

今日の日記

2003年2月6日
気持ちがあせっている時ほど、
ゆっくりゆっくり、喋ろうと思う。

そんなゆとりをもって、

徹夜突入〜!



1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12

 

最新の日記 一覧

<<  2025年5月  >>
27282930123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

日記内を検索