mind drive

2003年1月30日
近い人が、入院している。

彼のいる病院へと向かう道すがら、
今日は何を話そうかと話題を探す。

手術が終わったばかりの彼は、
テレビも見ず、ただ一日中寝返りを打っている。

天井が話し相手になってしまう前に。
私が駆けつけてあげよう。

一通り、互いの近況報告が終わったら
ここからはフリートークの時間。

今日の話題は、
「ヨーロッパは、他文化を受け入れられるか?」

答えなんていらない。
だけど、頭をフル回転させてお互いに話す。

ベッドの上で、ただ朝から夜を待つ彼に
少しでもクリエイティブでいてほしいから。
知識を総動員させて、私を論破してちょうだい。

これが、私のお見舞い。

病人でも、意識は壁を越えて世界を巡る。


ソトコト。

2003年1月27日
あいつ、彼女出来たってさ。

知ってる。を飲み込んで、答えた。

へぇ、全然知らなかったよ。

別に、ここで私が知っていようと知っていまいと
世界に何も影響はないけれど。

ふーんだ。と帰り道に拗ねてみても、
友達に電話してみても、
事態は何もかわらないけど。

ガッカリするわけでもなく、
喜ぶわけでもなく。

なんなんだかなぁ。

ただ、あのコの人生が
もっともっとあざやかに色づけばいいなと思う。

最高に幸せな気分、
最高に美味しいごはん、
最悪にきまづい状況、
最低な事件。

全部たいらげて、前へ前へ。

そーいう友達だから、私はあのコが好きだな。




創ろう。

2003年1月12日
雪の村を創りにいくんですよ。
と言ったら、モッズの兄さんがビックリしていた。

ゼロから、何かを創りたくって。

歩くそばから、足跡が消えてしまうような雪の中で、
私達何ができる?

ささやき声をすべて吸い込んでしまうような雪の中で、
私達、何をはなす?

いつも見えているはずの道も道路標識も
雪に埋もれて、無に帰る。

何もない場所で、私達何を始めよう。

シンプルな環境で、
シンプルなことをしたかった。

自分の手で何かを創り出したかった。

だから、始めました。SNOWCAMP。

http://www.snowcamp.to

100人でゼロから創る雪の村。

そこに生まれる、新しい共感地帯。

eye’s dinner

2003年1月6日
紀ノ国屋のよく教育されたイギリスパンでつくるサンドウィッチ。

村上春樹が、そう書いていた。

彼の書く小説は、いつも私に特定のモノを欲しくさせる。

例えば、ぬるくなった缶ビール。
    深夜のビッグマック。
    ジェイが「僕」に持たせたフライドポテト。

考え出したら、止まらなくなる。
    とても美味しいハムとキュウリのサンドウィッチ。
    サーティワンのラムレーズンアイスクリーム、ダブルで。
    玉葱の乾燥剤炒め?

彼の小説は、とても美味しい。

美味しい文字の陳列は、
私を巻き込んで、そして進んでいく。

いただきます、と開いて、
ごちそうさま、と閉じる。

ごめんなさいね、村上春樹さん。

でも、美味しいんだもの。
    


羽を伸ばす

2003年1月5日

羽を伸ばすかわりに、足を伸ばす。

もうすぐ卒業論文を片付けてしまったら、
1日だけ、きちんとした休暇を取るつもりだ。

利害関係の無い本を持って、
時間のかかる街へと出かける。

冷めても美味しいお茶を頼み、
時間を気にせず本を読もう。

日が暮れてきたら、
友達を呼んで、あたたかい夕食をとる。

帰り道がもっと長ければいいのにと悲しくなるくらい、
おしゃべりに夢中になりながら、電車に乗り込む。

そして、家に帰り、ゆっくりとお風呂に入ろう。

私の休暇。
どこへ行っても変わらない、まんまの私。

年の瀬

2002年12月28日
500人キャンプでお世話になった、
新宿BOXCAFFEの大掃除に行ってきました。

キュッキュっと壁を磨く。


今年1年、色んなことがあったなぁって思いながら。

暗くなってから、外へ出たら、
年の瀬の新宿は、皆大荷物で街を行き来していて、
見ている私まで、なんだか大忙しの気分になる。

大忙しなのに、どこか楽天的な空気。

もうすぐ、新しいコトがやってくるから。

そんなふわふわとした風が
なんだかくすぐったい年の瀬です。

明日は、自分の部屋を大掃除。
着たい洋服。
行きたい場所。

いつのまにか溜まった図書券をはたいて、
製菓の本を2冊買い込んだ。

そのまま、カフェへ。

隣でプレゼント交換しているカップルをみて、
あぁクリスマスだなぁと思いながら。

暮れの買い物で両手がイッパイになりながら、
夜の南口を歩いていたら、
サザンテラス横の工事現場で、
クレーンにイルミネーションが点灯していた。

思わず、笑顔。

今年イチバンのプレゼントは、これだなぁ。

遊び心、ありがとう。




キヅキ01

2002年12月23日
弘前から、りんごが届いた正午。

あまりにも大きすぎるダンボールをあぜん眺めていたら、

お城とさくらとりんごの町

と書かれていた。

お城があって、りんごがなるなんて、
なんて素晴らしい町だろう。

当たり前のような、キャッチコピーに
感動すらしてしまった、昼下がり。

先日、オーストラリア出身の先生が、

「この時期、お店に行ったら、
 洗剤やら食用油やらが、ギフトになってたのよ!
 あれ、何に使うの?」

と、お歳暮のことを話してた。

気がつかなかったけれど、面白い文化でもある。

「らしさ」って
自分で気付かないところにあったりする。

「わたしらしさ」

 もしかしたら、自分が一番わかってないかもしれない。

ゆるゆる。

2002年12月15日
やんわりした、感触。

何ヶ月もあっていなかった大学の友達と
昔みたいに新宿でお茶をした。

昔はこーやって、いつもいつもウダウダ喋ってたのにねぇ

と、カップの中をグルグルかき混ぜながら友達が言った。

ほんとにねぇ

と、カップを覗き込んで私も答えた。

二人が出会って4年が経とうとしている。

青春18切符で、夜通し電車にのって京都行った。
長崎の展海峡で、1時間バスがくるまで島をみた。
二人で編物しながら、恋バナした。

もう、卒業だ。
でも、きっとこれからも
このコとはゆるゆるした時間すごすんだろうな。

だって、このコB型だもん(笑)

なぜか、私の親友は、B型ばかりだからさ。

豪傑

2002年12月10日
久しぶりに、就職のハナシ。

知り合いが、就職活動イベントをする。

私は参加できないので、
同期の友人に出てもらうことにした。

彼が、言った。

きっと、俺がすべきことは、

商社に行きたいっていうなら、
こんなトコに居ちゃいけない

って
イベントに来た3年生を追い返すことなんだろ?


電話口で、思わず笑った。

そうそう、その通りでもある。

そこで、そうか、って思ってくれても良いし、
なんだとコノヤロって思ってくれてもいいんだよ。

大事なのは、
なんでそこに参加してるか、ってことなんだ。

このイベントにいなくちゃならない理由を、明確に持つこと。

情報収集?
縁をみつけるため?
きっかけ?

なんでもいい。

世の中って、不親切だ。
叫ばなきゃ、みんな素通りしちゃうんだ。

だから、叫んでやれ。

就職活動は、そういう場所なんだ。





初雪

2002年12月9日
SNOW in TOKYO!

暖房にあたりながら、外を眺めていたら、
こらえきれず飛び出した。

ぎしぎしと雪が唸る。

ごめんね、と笑いかけながら進む。走る。

素手に取った雪が、じんわりと溶けていき、
悔し紛れに私の体温を奪っていく。

真っ赤だ。

奪われた分だけ、熱くなった手の平。

飛び越えろ バー

2002年12月4日
久しぶりに、心の底から叫びました。

やったぁぁ!

4年にもなって、TOEFLが487だった私。
私の学部は500を超えないと、卒業が出来ない。

超えた、超えた。一気に超えた。

事務室でスコアを受け取って、目と口が一気に開いた。

      ☆☆520☆☆


諦めていた分だけ、気持ちが跳ね上がった。

今日はとっても気持ちがいい。

単純だけど、気持ちがいい。

スイッチ オフ

2002年12月3日
なんだか、張り詰めていた空気が一気に抜けて、

今は脱力状態でもある。

出来ることなら、携帯の電源を切って、
飛行機のって、プイっとどこかへ行ってしまいたいけど、

そうも出来ないもんだ。それが日常だ。

色んなことに対して、積極的なようで、
実は抑えていることのほうが多くなってるのはなぜだろう?

もーいっか。

いったんスイッチ切っちゃうか?

切ったところで、何が変わるんだろう?

変わんないだろう。現実を見ない限り。


本当は、
がんばれ も やれば出来る も 聞きたくない。

一日中、本読んでたい。

水族館のマグロさん。
5月はグルグル回ることに一生懸命だった。
止まっちゃいけない、止まったらしんじゃうから。

12月、もうガラス張りの世界が耐えられない。
続いているようで、続いてない。
このガラス割る方法、考えている。

でも、割るよりも、まずは水槽の底で眠りたい。

飛び出せ って言うんだ。強い人は。

でも、ポジティブな発言だけが、人を救うわけじゃない。

私が今求めているのは、
なにもない世界と、なにも感じない自分。

今は感情のスイッチを、 オフ。

copy☆copy

2002年12月1日
22年経っても、すたれないコピーがある。

小さい頃から、一番カッコイイと思って眺めてきた。

今も、それを超えるものに出会っていない。

       ◆IBM◆
       THINK 

シャープペンシル、手帳、ノート、あらゆる物に刻まれた言葉。

私はこのキャッチと共に育ってきた。

ネクタイをしめた父がシャーペンを握り締め、
思考している姿を想像していた。

仕事とは、クリエイティブでなければならない。

考えること、組み立てることが大好きな父は、
私にとって「THINK」そのものだ。今も。

父の書斎。背中。動く筆先。

私は父に追いつきたい。


握手

2002年11月28日
手を握りたいなら、お互い近寄るしかないんだ。


さて。
長年、私を悩ませていた問題。
今も答えは無い。

***
文化と、人権と、どちらが優位に立てるんだ?

日本だったら、人権を取る気がする。
そんな日本人である私には、
インドやバングラディシュの伝統文化が、
時として、人権を無視していることに疑問を感じる。

だけど、そもそも、この「人権 human rights」だって
西洋文化を基にした発想であるゆえ、
この「人権」を受け入れるか、否かは、
その国の文化的思考にそって判断すれば良い。

という前提を認めてしまうと、
インドでの女子遺棄や、セクシャルバイオレンスも
「文化」がそうさせているんだから、しょうがないとしか言えなくなる。

私は所詮、部外者、なのか。

インド国内で、女性の地位向上を唱えるのはおそらく厳しいだろう。
既に男性による社会が成り立っているため、
発言権のある女性自体がレアであり、彼女達の多くも、
その世界でやっていくには、
男性の支持を失うわけにはいかないという現状がある。

もちろん、国連の女性のエンパワメント集会には
世界中の「発言権を奪われた女性達」が集まる。

しかし、それはあくまでも、国連であり、
自国内での集会や運動ではない。

国連は、普遍的なものであるけれど、
やっぱり、国家からみれば、部外者、だ。

伝統文化と、そこに孕んでいるオールドファッションな思想と。

一番ネックなのは、
何をもって、誰の基準で
「オールドファッション」だと言うかだ。

それも結局、価値観の押し付けに過ぎない。

こうやって考えていくと、とりとめがない。

これが私の大学1、2年までの考え方だった。

今は、少し視野を狭めることにした。
自分の立場で出来ること、これをがんばろう。

対抗勢力が出てきたら、
その勢力とぶつかることを楽しもう。

そのコンフリクトの間に生まれる妥協点こそが
今私が求める答えだ。


「顧客のワガママと、我々の技術力。
 この二つがぶつかり合うところに、
最高のルイヴィトン製品が出来上がるのです。」

ルイヴィトンのマネージャーの言葉。


なるほど。

スロウライフ

2002年11月27日
分解するのが好きだ。

頭の中で、一つ一つほどいて、
またつなぎあわせる。

舌の上で、崩して、また混ぜ合わせる。

それは、カバンだったり、マフラーだったり、
スカートだったりする。

それは、トマトソースだったり、カスタードだったり、パイだったりする。

私は、スロウな人間だ。

手作りが好き。

お気に入りのカバンを360度眺め回したり、
瓶詰めの原材料ラベルを見たりして、
自分の手で、ゼロから組み立て直してみる。

思うように、可愛いものが出来なかったり、
ラベルどおりの原材料をそろえても、同じ味にならなかったり。

それでも、スロウでいく。

作る工程、失敗した傷跡、修正のための調味料。

トマトソースも、人生も、手作りでいたいんだ。

めしあがれ、味のある生活。

a room with view

2002年11月26日
大好きな人が居る。

大好きすぎて、頭が痛くなりそうだ。

とにかく、私はその人に追いつきたい。
同じフィールドに立ちたい。

今私が立っている場所は、
まだ見渡しがきかない場所で、
もっと高い場所へ行かなければ、と思う。

もしかしたら、同じフィールドに立ったとき、
お前はソイツのこと、もう魅力的に感じなくなるかもよ。

友達が言った。
車の中、同じ風景を前方に控えながら。

そうかもしれない、と思った。

あの人のフィールドからは、
どんな風景が見えるんだろう?



野良道

2002年11月24日
なんというか、もうスゴイのである。
そこにあるのは、ジブリなんである。

銭洗弁天へ行ってきた。
気持ちよく刈られた庭木の道を歩き、
中大そっくりの山道を登っていくと、
ふと洞窟が現れる。

はいんなさいよ。ホラホラ、アンタ何してんのよ。

おせっかいなおばちゃんよろしく、白い鳥居が手招きしている。
誰でも、うっかり足を踏み入れてしまう。
そしてそこは、めくるめくマネーワールド、銭洗弁天。

洗った100円で引いたおみくじ。

なんで小吉なのかナァ。

ああ、でも今年の初めは凶引いたっけ。
就活生だってのに、

願事:春は実らず、秋まで待て 

負けず嫌いの私には、
コレくらいの減らず口の占いのほうがいいってモンだ。




going

2002年11月22日

頭の中が、どんより曇った日は
駅まで自転車を漕いで行くことにしている。

向かい風に頬が冷えて、赤くなる。
思い切り吸い込んだ空気で、ノドがカラカラ言う。

売店で買った烏龍茶が喉を通って、
その頃には、もう悩ましげな雲はどこかへ去って、

カラッポの私にあるのは
元気色に染まった頬と、冷えた手を熱くするペットボトルだけ。

冷えた分だけ、熱くなれる。

乾いた分だけ、潤える。



recovery

2002年11月21日
昨日は、とてもナーバスに一日を過ごしたけれど、
ありがたいことに、夜になって沢山の友人がかわるがわる
私の話を聞いてくれた。

どうして、そう思った

そして、どうしたい、と思う

こんなシンプルな言葉で、私を拾い上げてくれた。

答えが少し見えてきたから、もう動くことにした。
正しいのか、わからないけれど、
きっと正しさなんて、誰にも測れないんだ。

今は、前へ進みたいんだ。わたし。

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